「NPO江戸川区ペット(犬・猫)の愛護と地域共生を進める会」
の設立に至る
江戸川区ペットクラブ連絡会(EP連)の活動経過
設立時:江戸川区 南葛西ペットクラブ連絡会(H18.5.27)(EMP連)
その後:江戸川区南部地区ペットクラブ連絡会(H20.2.16)(ESP連)
現 在:江戸川区ペットクラブ連絡会(H25.2.5) (EP連)
(本報告ではそれぞれの時点の呼称を使う時があります)
1.設 立:平成 18 年 5月 27 日
2.設立時参加団体:3クラブ
(土手クラブ、エンジェルグープ なぎさペットクラブ)
3. 現提携クラブ( 26.2.8現在 、 12 団体 )
4.提携クラブが参集したペットクラブ 意見交換会
(25.4.20 区船堀タワーホールにおいて開催)
正面中央 鈴木EP連会長、司会は伊藤副会長(現NPO理事長)
1. 犬の公園入園許可申請運動:
平成16年当時、環境財団は全区で犬の公園入を禁止し、公園のいたる所に禁止看板が林立していた。その撤去と犬入園の容認を求めて申請を行い、H16.7に承認を得た。区はこれにより全区の犬入園を原則容認し、禁止看板を公園でのマナー徹底看板に書き変え、更新された。
2.マナー注意小看板の財団からの貸与と敷設
3. 公園内「動物愛護情報掲示板」設置を財団へ要請、
「公園だより」として認可、設置して頂く
★H17.11 総合レクリェーション公園に3ヶ所
★H25.6 新左近川親水公園に3ヶ所
4.えどがわ環境財団主催「緑のフェスティバル」参加(毎年4/29)
★「ペット相談コーナー」
・ワンちゃんを抱いて病気や悪い癖やしつけ方のご相談。
みなみこいわペットクリニック杉本恵子先生と助手の田中さんのアドバイス
見守るEP連 鈴木会長
★「飼育者の皆さん、連帯しましょう!」とチラシを毎年配布
1. 設立3周年記念講演会開催 (H21.9.23 なぎさニュータウン)
テーマ「ペットと人が調和・共生する明るく優しい街づくり」
2.江戸川区後援による講演会開催(23.11.20 江戸川区葛西区民館・110名)
テーマ「飼い主が社会的責任を果たし人とペットが共生する
こころ豊かな江戸川区をめざして」
控室で歓談される会田先生(愛護協会)、杉本先生(獣医)、丸山座長(共生懇談会)
区議うざわ先生、健康部 渡辺部長、加山課長、石田主任、鈴木会長の皆さん。
3.江戸川区ペット飼育者のクラブ・グループ・個人の活動報告・意見交換・交流会(25.4.20 船堀タワーホール)
区15団体・個人、管理組合・自治会役員、他4区個人、メディア等参加。
区議福本先生、うざわ先生、区生活衛生課中野係長、伊藤主事傍聴。
42名参加。
4.ペットクラブ意見交換会(25.7.13 なぎさニュータウン)
マンション系・公園系7ペットクラブ参加。クラブ間の連帯のあり方について議論。
NPO設立・参加の素地となった。終了後ささやかな懇親会。
5.ペットクラブ・グループの意見発表と連帯を訴える集い
(26.2.8 江戸川区総合文化センター)
10団体が発表を予定し準備したが、当日大雪の為流会とした。
1.犬のしつけ教室
鳴海治先生(NHKしつけ番組出演)にお願いし、しつけの基本の基本「社会の一員として育てよう!」をテーマに実行してきた。
(1)総合レクリェーション公園緑地教室(H18.10.22)
(江戸川区社会福祉協議会のご支援(助成))
(2)新左近川親水公園広場教室
(H26.5.18 新左近川愛犬の会主催)
(3)区内巡回「鳴海しつけ教室」の開催(H24年度)
(江戸川区社会福祉協議会のご支援(助成)により3回実行)
@24.7.17 葛西地区 なぎさニュータウンホール(58名)
A 24.10.16 区中央部 区立スポーツセンター(38名)
B 25.2.26 北部・小松川地区 小松川さくら会館(17名)
2.大災害時におけるペット同行避難対策セミナー開催支援
西瑞江の個人会員主催(H25.11.16 二之江コミュニティ会館 )
EP連と日頃から接触されてき、主に戸建て住宅街における大災害時のペット対応に不安を感じ関心を持ってこられた元吉瑠衣さん(現NPO理事)は、お仕事の傍ら、本セミナーの開催を企画、講師の先生方と相談され、ポスターを作成。町内会の役員に相談されて町内掲示板への掲示を容認して頂く等、地域に密着した活動を実行された。当日は15名の参加、講師は3.11後の福島における動物の実態等報告されると共にペットの避難の有り方について概要を説明された。お元気だった前理事長西田實さんの熱心なお姿もそこにありました。
EP連は設立当初から、江戸川区の動物行政担当部門である健康部生活衛生課と連絡を密にし、助言・情報を得て運営してきた。
愛護事業を推進するには行政・民間、特にコミュニティと飼育者並びに関係者間の連携・協働なくしては不可能で、特に行政とは、地域社会における動物愛護の合意を高揚し形成する上で不可欠であり、又動物愛護管理法等でも地方自治体はその責務を強く課されている所に依ります。
1.生活衛生課との懇談・意見交換並びに健康部長懇談会
懇談会を最初に開催したのは、平成18年11月13日、なぎさニュータウンにおいてで、小松係長、中野係長、石田氏を囲んで意見交換を致しました(写真左)。
その後鈴木会長の強い要請で健康部長との懇談会開催を求め、数次に亘り、時の課題に関し意見交換を行い、提案も致しました。
写真右(平成24.7.4)は加山課長を囲み、鈴木会長、菅野副会長、西田会長(前理事長、当時小松川まちづくり協議会長)、他役員等を交え、意見交換を行った時のものです。
このように折々にコミュニケーションを図って、信頼関係を構築する中で、行政に対する要請、提案を継続致しました。
2.区に対し文書による各種要請と南葛西懇談会の発足
(1)生活衛生課への文書要請(19.6.7)
@飼い主のいない猫との共生プログラム参加要請
A地域での動物愛護の推進「ドッグラン計画」の推進要請
(2)江戸川区長へ直接の文書要請
第1回(19.10.3)13項目の要請。
第2回(20.1.21)再要請。
これに対し区長のご回答(20.2.13)。
「然るべき方にお願いして懇談会を作って頂き対応する」
(3)総務省行政相談委員 丸山和美氏の区長へのご提案
一方、丸山氏はEP連の意を受けて区長宛てに提案文書(19.10.17付)を提出される。区長も折よく上記懇談会の座長を丸山氏に要請された。
3.「ペットとの共生を考える南葛西懇談会」の発足と議論
丸山和美座長、4町・自治会代表、獣医師会、江戸川区の担当部門(健康部長、生活衛生課長他)、飼育者を代表してEP連が各々参加して議論。第1回(20.6.26)、第2回(同7.14)、第3回(同9.30)と議論を重ね、区長へ「飼い主のいない猫との共生をめざす助成支援事業」が答申された。
4.飼い主のいない猫との共生をめざす事業(試行)の開始
答申に基づき平成21年度から本事業が3年間試行され、EP連は、唯一、飼育者を代表しこのプロジェクトに参加、区と提携し、成果を上げることができた。試行中、懇談会は検証会議を開き、 成果の確認を行った。この実績を論拠に、区は24年度から全区を対象に本事業を本格化し現在に至っている。試行期間中、年間予算百万円、24年度(初年度)予算2百万円、その後3百万円。
5.丸山懇談会での「ペットクラブの約束」の制定
丸山座長はEP連に対し、「賛同する有志を広く募り全区の連合を目指して努力をする」ようにとの「約束」を定め、EP連に履行する様に求められた。この理念は、EP連のみならず、区内においてこの運動に関与する活動家への指針を提示されたものである。
答申の精神的な核である事を、今後共関係者は銘記するべきである。
6.「ネコの会」を発足し試行事業に備える。(20.8.23)
EP連では全区の「飼主のいない猫」ボランティアに参集を呼びかけ、「ネコの会」の組織化を図った。企図は必ずしも願った通りには成就しなかったが、参集の意義は大きく、試行事業におけるボランティア活動の現状の確認ができた。生活衛生課も傍聴された。
7. 生活衛生課の夜の「真っ暗」現場確認(24.12.9)
8.丸山和美氏(当時 総務省行政相談委員)のご支援
先述したように「ペットとの共生を考える南葛西懇談会」の設置は、丸山和美氏が、EP連の要請を受けて、多田区長に対して文書を発送されたことに始まる(平成19.10.17)。
懇談会答申の骨子は、EP連活動を補強する指針になると共に、これに止まらず、様々な活動の場面で氏のご助言、ご指導を頂き、成長を助けて頂いた。気楽に講演会、集会に顔を出されてお話を頂き、公園だよりの設置にも力を貸して頂いた。区の有力な議員の先生方のご紹介を頂き、視野を拡げることもできた。この間、何よりも温かくEP連の成長を見守って頂いたことに、役員一同、感謝しています。
1.自治会「コミュニティ5」の南葛西懇談会への参加
自治会「コミュニティ5」とマインコーポ理事会が承認した「マインコーポ」ボランティア4名参加。丸山座長の参加承認を経て生活衛生課との合議承認(3/29)
但し同グループは、23年度期中にて本事業から脱退した。
2.確認会方式による新たな参加
◆新田町会との確認会(平成22年12月27日)
新田6号公園の確認(新田町会、生活衛生課、環境財団、ESP連)
確認会方式による参加承認はこれが初めて。
◆長島町会との確認会(平成23年9月4日)
東葛西6丁目の1ヶ所と「四季の道」の確認(後、新たに3ヶ所追加)
(長島町会、生活衛生課、環境財団、ESP連)
◆小松川まちづくり協議会のコーディネートによる確認会(平成23年11月11日)
たんぽぽ公園の確認(リバーウェストC・D館自治会・理事会、生活衛生課、事業団、ESP連、小松川まちづくり協議会(西田会長、中事務局長、ボランティア岸見さん)(区議会議員有志傍聴される)
1.事業実施要綱
(1)目的:動物愛管法と都条例の趣旨に基づき、飼い主のいない猫に関わる問題を解決するための地域の活動を支援することにより飼い主のいない猫の減少及び区民の快適な生活環境の保持を図る
(2)活動団体の要件:@規約を有するA地域の住民B本要綱の目的を理解し趣旨に沿った活動を計画しているC町会の合意D土地管理者の合意E対象猫の把握、等6要件。
1.公園、道路、川辺等地域清掃の継続実施(毎月1回、各クラブ申し合わせ)
(平成22年6月 第40回 環境をよくする運動 功労者表彰 優良団体)
2.ワンワン見守りたい活動の実施 (有志 任意)
3.ホームページによる広報(行事の報告等、随時)
4.EP連広報紙広報 (年に1度、年間報告)
5.公園内愛護情報掲示板(公園だより)で啓発・注意ポスター広報
6.コーディネート・コンサルタント活動(随時)
7.その他
@環境財団に対し公園内3ヶ所での「地域猫」認可申請(19.6.5)
A葛西警察署へ動物愛護に関わる支援要請文書(20.11.20)
江戸川区ペットクラブ連絡会(EP連)は以上のような活動を実践し、経験を重ねてきました。共に活動してきた有志仲間で、この間真剣に議論を重ね、遂に特定非営利活動法人江戸川区ペット(犬・猫)の愛護と地域共生を進める会(NPO)の設立に漕ぎつけた次第です。
目的は趣意書に記すように「ペットと共生するこころ豊かな地域社会、即ち動物愛護管理法に謳う「動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操」に満ちた地域社会の実現を、江戸川区において目指す」事にあります。
尚、本NPOの設立検討の過程で特定非営利活動法人CIMネット理事長 二宮英温氏と、NPO法人PEGドクターズネットワーク事務局長 二木芳彦氏の基本的なご助言、ご指導を頂きました。この場を借りて改めて感謝し、御礼を申し上げます。
右上の写真は、ある日の勉強会終了後の懇親の風景です。(H24.8.22)
右側(奥から):二木先生、二宮先生、菅野副会長(現副理事長)
左側(奥から):鈴木会長、西田氏(前理事長)、伊藤副会長(現理事長)
今後EP連とNPOは相互の組織的長所を生かして補完し合い、連携し合って目的の達成に役員一体となって邁進する所存です。
EP連は、ペットクラブ・グループ・個人参加の任意の合議・協議体として、広く門戸を社会と地域に開いて、活動母胎として機能し、NPOは、有志で構成する、愛護事業の中核として運動母胎の機能を果たす事と致します。
ペットに関わる日本社会の課題を解決する根本的な対応は、飼育者同士が、愛護理念を共有して連帯し、ペットと共生する協働の地域社会を実現する具体的な活動を実行しなければならないと考えています。そのような地域社会を具現する有力で効果的な方法こそは、飼育者の組織化、ペットクラブ化、グループ化だと、確信しているものです。
いわば、人の幼い子供達にPTAがあって、我が子のみならず他の子も一緒に地域的に、社会的に連帯して慈しみ育くみ、社会的責任を果たすように、ペット飼育者も、人に依存してしか生きていけない犬・猫たちを囲み連帯してペットクラブを組織し、社会的責任を果たし、住民の理解と支援を得て心豊かな江戸川区の創造を目指したいと願っております。
犬や猫は、人に間近に存在しながら、自然の生命体の不思議と尊厳と愛らしさを教えてくれるばかりか、人も地上のあらゆる生命体と同じような、生命の多様な存在の一部に過ぎないと教えてくれています。あらゆる命の大切さこそ、現代の我々が改めて問い直さなければならない、重要な喫緊のテーマとなってきていますが、犬や猫は、その貴重なきっかけを与えてくれているに違いありません。
江戸川区の皆さん、そして広く関係者の皆さん、
ご支援、ご協力をお願い致します。
以上
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